あたしは急いで
声がした方に顔を向けた。


そこにはこの1ヶ月
顔を見せなかった
優翔の姿。

「ななな、なんであんたが
こんなところにいんのよ!」

噛み噛みで言ったあたしに
優翔は当たり前だろ。と
いった顔をして答える。

「なんでも何も、俺、ここの
生徒だし。」

「いやいや、それは知ってるけど
だって、ここ1ヶ月顔も見せなかった
癖に。」

「それより、美結ちゃん?
授業はサボっちゃだめでしょ?」

なんて、1ヶ月も学校に
来なかった人に言われたくない。

あたしはそんな優翔の言葉を
無視してまた、寝転がって
目を瞑った。

「みーゆー?なに拗ねてんだよー!」

と優翔は
あたしの頬をつんつんと
つついてくる。

「拗ねてないからっ!」

「全く、寂しいなら寂しいって
言えばいいのにー。」

なんて、からかうように
言ってくる。