あの放課後から
1ヶ月。
優翔はあれからずっと
学校には来ていない。
気まぐれなんだか、
何か事情があるのか。
電話してみようかな。
なんて、何回も思ったけど
なんとなく勇気がでなくて
電話はしていない。
てか、なんであたしが
あんな奴のこと気にしなくちゃ
いけないのよ!
たかが、一回遊んだだけじゃん!
なんて、思っていても
あたしは授業をサボって
屋上で優翔の携帯の番号を
眺めてる。
これじゃ、まるで
あたしがあいつに会いたい
みたいじゃん。
やめた。
と思って、携帯を閉じて
目を瞑る。
「また、サボりかー?
悪い子ですねー、美結ちゃんは。」

