あたしたちは結局
近くのファミレスに入った。

あたしの目の前には
美味しそうに食べる優翔。

「ねぇ、なんで何も
聞かないの?」

あたしがそう声をかけると
優翔は顔をあげて

「ん?だって、言いたくなったら
美結は自分から言うだろ。」

そう言って、いつもの
笑顔をあたしに向けた。

「そっか。」

「おう。」

優翔のことは本当に
信じていいのかもしれない。

それからファミレスを出て
あたしは優翔に送ってもらい
家に帰った。

なんか、こんなに充実した
放課後を過ごしたのは
初めてかも。

そんなことを考えながら
眠りについた。