「そんなことわかんないじゃん。
少なくともあたしの周りは
みんなそうだった。」

あたしがそう答えると
優翔は少し考えたようにして

「じゃあ、俺を信じて。
俺は美結を絶対、裏切ったりしない。」

そう言った優翔は
さっきみたく空を見上げてる
のではなく、決意に満ちた
目であたしを見ていた。

「まだ、会ったばっかりじゃん。
あんたなんか信じるわけないでしょ。」