「なあ、美結ってさぁ
なんで誰とも関わろうとしねぇの?」

優翔は空を見上げたまま
そう呟いた。

「関わったって無駄でしょ?
その時だけ友達面して
後で結局は裏切る。
だったら、信じないほうが
ましじゃん。」

そう、人なんて
信じるだけ無駄なんだよ。

だからあたしは
今もこれからも
誰も信じない。

「そんなことないんじゃねえの?
みんながみんなそうな裏切る訳じゃ
ねえと思うよ。」

また優翔は
空を見上げた。