「仁奈ー!次体育ー!」
「えー?ちょっと待ってよー優衣!」

私がこの学校に転校してきてから1週間が経った。
神崎優衣という友達もでき、
思った通りの楽しい生活を過ごしていた。

男友達も、隼人くんはもちろん
林陸という友達もできた。
まぁ、恋愛対象ではないんだけどね。
もっちろん、彼氏はいない。

「でっかい声ー!」
「うっさい陸!」
「うわぁこえー」

この学校、男女ともに仲いいんだなぁ。

前の学校ではこんなのなかったし、楽しいな。


「どーした?仁奈。ボーっとしちゃって」
「あ、ごめん!行こっか!」
「うん!」







―――――体育の授業

「今日はドッヂボールをするぞー」

ドッヂボールかぁ。
最近やってなかったから、楽しみかも。

「ドッヂボールなんて嫌だしぃ!ってか体育っていう自体で嫌ぁ!」
「相変わらずだねー。やってみれば楽しいかもよ?」
「それは仁奈が運動神経いいからでしょぉ!」
「そ、そんなことないよ!!」

でもまぁ、運動は嫌いじゃないけど。
走るの好きだし。

女っぽくないんだよ私は。

それに対して優衣は可愛いし女の子って感じなんだよねぇ。
色は白いし目は大きいし。
羨ましい。

「あ!仁奈危ない!!」
「へ!?」

ドンッ

「大丈夫!?」
「え、えへへ」



ボールが顔面直撃です。