「蓮美仁奈です。よろしくお願いします。」

2年の二学期に転校するのは、珍しいからなのだろうか。
みんなボーっと私を見ている。

「じゃあ蓮美は・・・三浦の隣に座ってくれ！」
「あ、はい」

三浦って言われても私分かんないんだけど。
じーっと、全体を見渡す。
1つだけ空いてる席があった。
あそこなのかな？

「あ、ごめん！俺が三浦ー！」
「あ、はい」

空いてる席の隣の人が、大きい声で言った。
う、うるさい・・・
しかもどう見てもチャラいっていうね。
まぁ関係ないんだけどね。

「よろしくお願いします((ペコッ」
「よろしくぅ！俺三浦隼人って言うんだ！隼人でいいよー」
「隼人、くん。じゃあ私は仁奈で」
「うん、りょーかい☆」

三浦隼人。
初めてこの学校で喋った人。

少しチャラいけど、
悪い人じゃなさそうだし・・・


楽しい学校生活になりそうだ。

























そう思っていたのに

私はその思いを完璧に打ち砕かれる――――――――――