「ばーか」 「ちょっ……バカってなによぉ…」 拓斗は笑った 「変な意地張んなよ 俺にとっては亜優は可愛い女の子なの お姉さんじゃないの だから俺といる時は無理して大人ぶんなくていいって」 そっと髪を撫でて ぎゅっとされて 拓斗に包まれた私は子供のようだった この瞬間に 紐が解けたように 素直な「好き」が自分の中から溢れて来た