「君、本当に19?童顔だね」

ピンクのポロシャツを着ている中年男性がタバコの煙を吐き、

ニヤリとしてそう言った。

「ほ…本当です…」

私は消えいりそうな声でそう返した。

男の吸っている煙草の煙が目に入って痛い。

それでも私は気になってない振りをした。

「うち、どういうとこか解かってる?」

男が新しいタバコに火を付けながら深みを持たせた声で尋ねてきた。

 
「雑誌では手でOKって…」

バックの中に入っている雑誌の重みをずっしりと感じる。