教官室はあまり人が近付かない南校舎の端っこにある



長い廊下は窓も開いていなくて暑苦しい…




「山本先生~」

そう言いながらドアを開けると、山本先生と思われる若い男の人は上半身が裸だった…


「う、おい!いきなり開けんなよ~」

「あ…あぁごめんなさい」

私は見取れてしまった…だって山本先生、めっちゃかっこいい…

身長がスラッと高くて、色が白くて、大っきな瞳に吸い込まれそうなくらい見取れてしまってた…


「もしかして青山か?」

「あ…はい。もしかしてメ―ルしました?」

「あぁ…全然会ったことなかったからさ!」

「山本先生…洋服着ないの?」

「着ないよ!あち―じゃん!!」

まぁ私はそのままがいいケド…


「青山…変態!」

え?は?

「見過ぎだから」

「あっ!ごめんなさい」


私はキレイに鍛えられた身体を見過ぎてたらしい…



その瞬間…何が起こったかわからなかった……


ただ感じるのは、身体を包む優しい温もりだけだった…