死ぬのは怖い。心のどこかで生きたいと願う自分がいるのだろうか、、、?

いろんな事を頭の中で考えていると障子の向こう側から人影が見えた。

「誰だ?」

「申し遅れました。詩菜でございます。」

「詩菜か。田舎から帰ってきたのだな。入れ。」

「お久しぶりです。爽樹様。いかがですか?」

「、、、。相変らず変わらないよ。」

「、、、?何かあられましたか?」

「何もない。気にするな。」

「確か今月は検診の月ではありませんでしょうか?
 、、、。私を見くびるのはおやめください。何年お供しているとお思いですか?」

「、、、。医師に余命宣告された。1年だそうだ。長くて1年半。」

「、、、!?そうでしたか。」

「今の季節は夏。丁度今から1年だ。」