「…!?」 振り向くと爽樹が私を見つけ走ってきた。 「良かった…。夕陽、居た。何で居なくなる!!」 爽樹は本当に心配していた。 「ごめんなさい!散歩したかっただけなの。」 「何も言わず居なくなるな!こんな夜中に! 襲われたらどうする!!」 爽樹が顔を赤くして息を荒くしていた。 「…!?ゆ、夕陽!?」 赤く染まった頬を冷たくなった私の手で触った。 「こんなに走ってまで心配させてごめんなさい。本当に…ごめんなさい。」