「…えっ!?そ、そんな!いいです!大丈夫です!!」

「きっと迷うに決まっている。それに心配しなくて良かったみたいだしな…。安心した。」

…!?

本当に安心したように彼は優しく笑った。

この人、こんな顔で笑うんだ。

とても優しいな…。心が落ち着く。

「…夕陽?大丈夫か?」

「は、はい!」

彼は私に詳しく家の事を話してくれた。

夕方になると桜の木が夕日に照らされて綺麗だって事。

ここから見る夜は絶景だって事。