「あ、あの…。」
聞きたいことが山ほどあった。
「どういたしましたか?」
笑顔で振り向く詩菜。
「私…やっぱり周りから変に思われてるんですよね?」
「なぜ、そのように?」
「だって、私が一人で泣いても誰も手を差し伸べてはくれなかった。」
「…。周りが驚くのも無理はありません。
何処から来たか分からない女の子がいたら戸惑うのも仕方ありません。
ですが、町の者が驚いたのはまた再び起きたことでしょう。」
「また再び起きたこと…?どういう事?」
全く意味が分からない。前にも同じ事が起きたって事?
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