「……ひ!夕陽~!起きなさいよ~!」 …ハッ! 気づけばいつもの時間を過ぎていた! 「昨日のせいだ~!遅刻しちゃう!」 バタバタバタ… 制服に着替え髪の毛をクシでといて急いで 下に下りた。 「珍しいわね~。夕陽が寝坊だなんて。」 「だって昨日…!?」って言っても伝わらないか。 「どうしたの?」 「いや。何でもないよ…。行って来ます!」 「そう?いってらっしゃい!」 玄関を出れば塀を越えて緑の木が優しく揺れている。