ガラッ


教室のドアをあけた瞬間

賑やかだった教室が一気に

静まりかえってしまった。

大河と和樹くんは何故か

この状況に慣れているかの

ように自分の席に座った。

ドアで固まっている私を置いて。

でも大河と和樹くんが席に

座った瞬間に…



キャアアアアア!



女子が席の周りに輪を作る。

私も席に座ると

男女の輪が出来たのだ。

ひそひそと聞こえる声ー。



「やっぱりこのクラスか」

「三人そろうなんてね…」



どういうこと?

私達がどうかしたー?



「あの、これはどういう?」

「これはねー」