翌日ー

当然とも言うように

平然と希恋は和樹くんの

隣にいたのであった。

チラチラと私の方を見て

羨ましいとでも

言わせたさそうに…。



「麻衣、やっぱり希恋は今日から作戦に出たね…。」

「うん…ちょっと心配かな」

「麻衣なら行けるよ、頑張って!」

「うん、ありがとうッ!」



それからというものの

希恋は私達と一緒にいる時間を

忘れて和樹くんとの時間を

優先するようになり、いつしか

和樹くんも希恋を気になりかけてたのを

私は、まだ気づいていなかった。