俺はいつもどうり教室で柚夏を待っていた。 付き合い初めの頃は、俺が柚夏の教室の前で 待っていたが、教師の話が長いからと言って柚夏が自分の教室に居てくれていいと言っていた から、それに甘えさせてもらった。 机の上に腰をおろし、外を眺める。 開いている窓からはそよそよと生暖かい風が入り、髪を揺らす。 目を閉じて風に当たっていると足音が聞こえ、 そちらに振り返ると同じクラスの、少し派手めの女子が立っていた。