その日の夜、私はあの人の笑顔が、頭から離れなくて寝れなかった。

恋なんてしたくない。

ただ、かっこいいだけだよ。

そう何回も言い聞かせた。

次の日、ボーッとしてて頭が働かない。

すると後ろから、

「おいっ」

「いたっ!」

天野くんが私の頭を筆箱で叩いてきた。

「何すんのよ!痛いぢゃないのよ!辞めてよ。」

「お前がボーッとしてっからだろ?早くプリント回して来いよ」

私の机の上にはたくさんのプリントが並んでいた。