キーンコーンカーンコーン…

放課後。

帰り道、私のかばんのストラップがなくなっている事に気づいた。

「あれ?ストラップがない」

私は頭の中がすごい混乱している事に気がついた。

あれは、里奈ちゃんとおそろいのストラップだった。

「どうしよー。」

目の奥が熱くなって今にも、泣き出しそうだ。

「すみませーん。これ、あなたの?」

すらっとした長い足、綺麗な茶色の髪、ぱっちりしていてシャープな瞳のしたひとが私のストラップを持って話しかけてきた。

「あ、私のストラップ!ありがとうございます!」

「いや、いいよ。持ち主が見つかって良かった。」

彼はすごくかわいい笑顔をしていた。

ドキンッ…

え?

何これ…

胸が熱かった