(そういえば、名前を聞くの忘れちゃった) ひめは、彼女を恐れなかった。 たとえ“生きている人間”でなくとも…。 あんなに優しい顔をする人を、恐れる理由が見つからなかったから。 ひめはその後も、彼女の言ったことを忘れなかった。 その言葉の通りに、 剣をひたすらに振るい続けた。