ピンポンパンポンー… 『1年A組 雑用係は、資料室までー』 はぁ!? あたしじゃん… 「咲羅じゃない? 今の」 萌佳があたしを見る。 「うん」とあたしは軽く頷く。 「ていうか、呼ぶの遅くない!?」 萌佳の言葉にあたしはパッと時計に目をやった。 時計の針は、後1分くらいで、チャイムをならしそうだった。 最悪……