恋色〜飛べない白鳥〜









ゾクッ・・・・------







全身から、血の気が引いていくのがわかっ

た。






《ねーちゃんは今から、俺らに喰われるん

だよ・・・》




“ 喰われる "





金髪ヤローの言った言葉が何度も頭の中で

リピートする。






必死に意味を理解しようとしているあたし

の隣で、金髪ヤローが静かに煙草を灰皿に

押し付けた。




その瞬間、合図を待っていたかのように、

後部座席に座っていた二人の男が、あたし

の体を押さえつけた。



「!!!???」





あまりに突然のことで、抵抗もできなかっ

た。







『さぁて・・・』



金髪ヤローがあたしの顎を持ち上げる。



『それにしても・・・ほんとキレイな顔してん

なねーちゃん。この唇なんか、超うまそう・・

・』



そう言って、あたしに顔を近付けてきた。



量腕は頭上で縛られていて、身動きが一切


とれない。



自由に動くのは口だけ。






「ちょっ、あんた正気!!?バカなことしない

でっ!!!!!」




いくら叫んでも金髪ヤローはどんどん近付

いてくる。




あたしの唇と、こいつの唇がくっつくまで

あと数センチ・・・




もう・・・・逃げられない・・・・・





あぁ、あたしここでヤり逃げされるんだ。



もう、どうなってもいいや・・・




そう思って、あたしは固く目を閉じた。