恋色〜飛べない白鳥〜








「んっ・・・」




キツい煙草の匂いに、あたしは目を覚まし

た。




『おっ♪おはよ〜さん』



目の前にはさっきの金髪ヤロー。






『全然起きてくれないから心配したんだよ?

?』



そう言ってあたしの頭を撫でる。



「・・・触んなっ・・」


そう言って、男の手を振り払おうとした時






「うっ・・・・」





腹部に、激痛がはしった。





『あんたがあまりにも嫌がるから、ちょっ

との間気絶しててもらった』



「・・・ここどこよ・・」



『ん?俺の車んなかぁ♪』



どうやらあたしは助手席に座らされていて





後部座席には金髪以外の二人もいる。




ヘラヘラ楽しそうにしてる金髪ヤローに腹

が立って仕方ないけど、殴られたところが

痛んで動くことも難しい。




倒されたシートから起き上がりたくても起

き上がれない。




煙草のケムリが目にしみるのをこらえて男

を睨み付けると、




『ねーちゃんは今から、俺らに喰われるん

だよ・・・』





そいつは楽しそうにそう言った。