刻み続ける時計








-2012.7.20.AM0:00-


『新着メール一件』



という表示で、目が覚めた小黒剣は布団からでて、むくりと起き上がった。


剣は敏感なため、少しの光でもすぐに気づいてしまう。



「こんな時間に誰だよ…ったく…」


剣はメールをひらく。



画面には見たことのあるメールの構成。



『差出人:1-Asayonara@i.soput.banke.jp
Re:ばいばい、剣
H24.7.20.AM0:00

本文 ばいばい、ケン。


小黒剣 16歳
グラウンド。 』



「これって…まさか…寺坂の…?」



目を丸くさせ、驚く剣。
もう眠い、なんて感情すら忘れてしまい、ただびっくりするのみ。




早く…早くいかないと、


おれは殺される…!


心の中で必死に叫んでいた。


「ごめん、ごめん…寺坂…!!!
今から…グラウンドいくから!」


完全に怯えていた。




服に着替え、剣は高校のグラウンドへと向かった。



グラウンドには、紫苑と純、それに唯愛が待ってる。