女嫌いの王子様(仮)







「やあ、もう大丈夫かい?」




リズミカルなステップで入って来たのは、ダンディーなオジサン、理事長。


ていうか、付き人多すぎでしょ…


何で学園内でも理事長の警護してるんだろう。



「大丈夫です…、あの、この部屋って―」




理事長なら分かるだろうと思い、聞こうとしたら、




――――あなたのハートをキャッチしちゃうぞ☆♪



という、何とも奇妙な着信音が鳴り響いた。


いやあの、なぜアニソン…?



「ああ、やっと来たみたいだ!」



ルーナちゃーんっ、と、語尾に♪が付きそうな物言い。


そしてダンディーな理事長は扉を開き顔をヒョコッと出して、誰かを呼んだ。