女嫌いの王子様(仮)







「あ、れ…?」




ふと目が覚めたときにはもう辺りは真っ暗。



慌てて起き上がると、寮に運ばれてたみたい。



ああ、良かった…



そう思いながらベッドから降りる。



あれ、玄関がない…?



可笑しいな、パンフレットではここに玄関があったはず…


あ、ベッドが二段ベッドじゃない!



ていうか、部屋が広い…?



一人、部屋の中をウロウロしながら頭を傾げていると、ガチャ。と音がして誰かが入ってきた。