「っは…?!ぇ、な、な、な、お、おとkふぎゃっ」
な、な、なんで男がいるのよおおおおおおおおおおおお!
と叫ぼうとしたが、その叫びは目の前の男の手のひらに吸い込まれた。
……手のひら、に?
「いやあああああああああああ!」
叫びながら私がしたことは、まあ、一般女性の方にはあり得ないことなので秘密です。
「~~~っ、だああああ!」
ずっと叫び続けていたら、目の前の男がしびれを切らしたのか、俯けていた顔を上げ叫びだした。
「叫ぶな!うるせぇ!」
顔を上げた男は、一般的にはイケメンに入る顔だった。
切れ長の目に、スッと通った鼻筋。形のいい唇。
スラッとした長身、華奢な肩。
少し長い黒髪に、適度に気崩した制服。
いやあの、ここ女子校……ですよね?


