しかし、青嵐学園高等学校は全寮制。




そう、この事で親と兄達を説得させるのに時間がかかった。



「結衣が、結衣がいない毎日なんてつまらないじゃないか…!」


と言っていた長男・壱斗(21)。


「…………ほんとに行くの?」


と、寂しそうな顔をしていたのは次男・仁斗(19)。



「べっ、べつにお前なんか居なくても良いし!清々するし!ばーかばーか!」


と、涙目で言っていたのは末っ子三男・弥斗(15)。



「結衣ちゃぁぁああん…パパ置いて行かないでよぉぉぉぉぉ…」



最後に、号泣しながら私に抱きついて来たのはパパ(39)。


いい年して、娘に泣きつくなんて…



そう思ったけど、実際駅まで見送りしてもらった時は泣いたなあ…