黒髪男が出ていった部屋は静まりかえっていて、気まずい空気が流れていた。
…もちろん、その空気はすぐになくなったけど。
「ぇと、ルームメート?、だから、その…、ぅ、これからよろしきゅっ!」
最後の最後で噛んだのが恥ずかしかったのか、女の子みたいな男の子は黒髪男の次に部屋を出ていった。
ゲームをしていた茶髪男はゲームを途中でとめ、
「さすがユキたん、期待を裏切らない!んーと、これからよろしくだぽよー」
と言い、一番まともそうな男は、
「んー、あ、俺ら家事できないからよろぽ☆」
というまたもや死刑宣告をして出ていった。
「家事が、できない…?え、ご飯も作れなくて掃除もできなくて洗濯もできないってこと?ご飯はまだ許せるけど掃除と洗濯は自分達でやれよ…!」
絶対あいつら、私が男嫌いなの忘れてるでしょ!
自分のことは自分でしろよ、とふてくされて眠りについた。