女嫌いの王子様(仮)






じゃあ晴人から、と言った理事長は私たちをこの部屋に残し、出て行った




気まずい空気が流れる中、おどおどした可愛い男の子が話しだした。



「あ、あのっ。ぼ、僕は中田ユキって言いますっ。えと、あの…」




顔を真っ赤にして下を向きながら話す可愛い男の子。



何か言いたそうだけど、言いにくいのか中々話さない。


それを見た左端の人が言った。




「ユキたんは女の子苦手なんだよねー」



―――ふぅーん、そう



ぶっちゃけ、私の反応はこれである。


だって関わることないし、男嫌いだし。