「数学のノートを集めます。」 先ほどの伊田さんは出してくれるがそれ以外の人は出してくれない。 私の声が小さいのですね、 「数学ノート、その、集めます。」 一回目より少し大きい声を出したつもりだがやはり出してくれる気配がない。 「数学のノートだってさ、教卓に出せだって、」 伊田さんが声をかけた瞬間、クラスの人が一斉に動く。 「やっべぇ、おれやってねーわ、」 「写させろよ、佐助」 「むーりー」 なんだかんだで出してくれたし、伊田さんいい人だわ。