ある夏の日の出来事


逃げた子猫を追って
横断歩道を渡ろうとしたとき

トラックがせまってきた。

小さかった俺は
大きかったトラックに怯え
動けなくなっていた。

そこで誰かが俺の手をひっぱった。

地面に打ち付けられた痛みに襲われながら
目の前で見たのは

その女の人が血まみれになっているところだった。