「貴方はまだ生きてるわ。」 私の声がふとつぶやいた。 「もう一度やり直したいなら 目の前のドアを開きなさい。 全部が正解じゃないから、 はずれたらもう戻れないから。」 そう言うと私の声は 聞こえなくなってしまった。 正解は一つ。 でもなんとなく答えは分かっていた。 だってあのドアの向こうから 大好きな彼の声がするもん。 私は走って行ってそのドアを開けた。