また、電話する。 そういって次の連絡が来たのは10日ほどたってからだった。 ――もしもし、川村です。 知ってる。どうしたの? ――今、時間ある? 大丈夫だよ。 ――あのさ… 先生は一瞬黙り込んでしまい、あたしたちの間に異様な空気が流れた。 ――今日の授業でさ… 不意に声が高くなって先生は今日の授業の内容を話した。