それ以上何も先生は聞いてこなかった。 2分弱の会話。 ――また、連絡する。 最後にそういって先生は電話を切った。 特別な用があるわけでもなく、 先生がいきなり電話をかけてきた理由があたしには全く理解できなかった。 だって… 今まで先生から電話をかけてきたことなんてなかったから―― あたしは何かを考える余裕すらなく、ただ、ベッドに座り込んでいた。