幸いにもエミリーの機嫌がよく短時間でごはんを食べ終えてくれた。 「あたし、宿題やってくるね」 寝かしつけたあと、あたしは荷物を持って部屋に向かった。 携帯の着信がなったのは部屋のドアを閉めたあと。 ――080XXXXXXX… きちんと発信者まで載せてくれるありがたいあたしの携帯。 「え…」 思わず声に出してしまった。 ――川村先生―― ディスプレイには間違いなくそう書いてあった。