2週間前―― こっちの生活に余裕ができ始めたころ。 いつものように授業をこなし、帰路につき、 ホームステイ先の赤ちゃんの面倒を見ていた。 テレビを見ながら時々くる恭介からのメールの返信をしていた。 「ユウーっ」 キッチンにいるホストマザーのアナに呼ばれた。 「エミリーにご飯食べさせるから手伝ってくれる?」 「もちろん」 初めての子守にあたしは悪戦苦闘しながらも楽しんでいた。