「どうしたの?」 不意に江実さんが声をかけてきた。 「あ、ううん、なんでもない」 あたしはご飯を口に入れてごまかした。 なんでなんだろう。 なんで今頃――? いくら考えてもあたしには理解ができなかった。 ただ、あたしは2週間前を思い出した――。