「 ねぇー、その荷物 重くない? 」

誰かに話しかけられているような…

気のせいかな?

「 ねぇー。 りこちゃん! 」

誰だよ!?さっきから…


そうおもっていた私は

ついに後ろを振り返った。

その瞬間 自分の前に現れたのは

白馬に乗った王子様だった…



「 重くないの?その荷物… 」

「 重くなんかない! 」

って 下をみながら言ってみた。

すこし顔を上げると

だだだだだだだだ 大輝くんーーー???


白馬に乗った王子様に見えたのに…

なんか怖いなぁ。私って…

夢と現実が一緒になるだなんて…。


「 重そうだから 持ってあげるよ!

部室まででいいかな? もうすぐ

野球部員 帰ってきちゃうし… 」

「 持ってくれるのはありがたいけど

野球部員に 2人きりのところを

見られたら 嫌でしょ?

こんな私なんかと一緒だなんて… 」

「 別に…他人の目を気にしないのが

俺だから! 誰に見られても俺は

いいけど りこちゃんの噂が

広まってほしくないのは

あるけどね… 」