「どうした、湧也? 浮かない顔して」 声をかけてきたのは、 俺の親友の隼翔。 俺と違って、モテる。 「や、とうとう俺も受験生だなーみたいな?」 俺の言葉に、隼翔はナメクジを食ったみたいな顔して。 「そういや、そうだったな」 端整な顔が台無しだな。