出たところで、 美緒に後ろから抱き着かれた。 「み、美緒!?」 俺が声を上げると 「ごめん、湧也くんの上着、 濡れちゃったかも」 美緒が赤い目をこすりながら。 「美緒…」 「湧也くん、私、わかったの。 さっき、慰めてくれたときに‥ 私、湧也くんのこと好きなんだって」 え?