「何ボケーッとしてんのよ!」





「っせぇな」








 俺は愛海を睨みつけた。








「どうせ、美緒に見とれてたんでしょ。





 今日は美緒以外、音楽室にいないから」







 ウグッ。





 こいつ、鋭いな。





「美緒が吹いてた曲が





 俺の好きな曲だっただけだ!」