会って、今度こそ、謝りたい。


 階段を下りていた時だった。




 俺の足が止まった。




 目の前に、会いたい人がいたから。



「…奈美」



 俺の言葉に、奈美が俯いた。



「奈美、俺はお前と別れたくない」