晴は人見知りするから。
俺と仲の良い友達以外にはあまり笑わない奴だったけど。
その言葉に嘘はなかった。
だから相手が誰であっても恋愛する気なんてないんだ、晴は。
そう分かってしまったから、俺は思いを告げなかった。
結局高校に入ってからも後悔して、
今でも晴を想ってる。
俺、超一途じゃんか。
だから、今日こそ言うんだ。
アイスのカップが空になった頃、日も傾き始めていた。
「そろそろ帰ろっか、け…んご……?」
そう言って立ち上がった晴の腕をとっさに掴んでしまった。
「………健吾?」
「晴…俺、さ。俺…晴が好き。」
「………ぇ」
晴が固まった。
「俺と、付き合ってほしい…」
言えた…長年の想い…。
てか、この沈黙は心臓に悪い…。
早く、返事して…晴。

