天使の涙に恋をした(仮)

健吾side



隣で幸せそうにアイスを頬張る晴。



そんな晴を見てると俺も幸せな気分になる。



今日晴を誘ったのは、ただ買い出しに付き合ってもらうためだけじゃない。



俺は今日、晴に告白すると決めている。





小さい頃から仲良しな晴。
いつも俺の後ろをついてまわって…



妹が出来たみたいだった。



でも中2くらいの時、俺の中で晴は妹じゃなく



幼馴染みでもなく、一人の女になった。



それまで晴は嬉しいことがあると抱きついてきたりした。



俺も笑って頭を撫でてたけど。



自覚してしまったら終わり。



近付かれるだけでドキドキして、熱くなる。



でも晴にとって俺は恋愛対象外。



それは中3の夏、俺の友達が晴に告白した時に分かった事。



付き合うとか言ったらどうしよう…と、



俺は不安でいっぱいだったけど、晴は断ったらしい。しかも即答で。



『医者になりたいの。恋愛なんて勉強の邪魔なだけ。だからごめんなさい。』



そう言ったらしい。