ということで、アイスを食べに来た私達。
何にしようかなぁ…。
バニラ、チョコ、ストロベリー、チョコミント………
どれも食べたい。
「晴〜、まだ決まらないのかよ〜。」
私の後ろで呆れたように健吾が言う。
「待って、まだ悩み中ー…」
「何で悩んでんの?」
「バニラとチョコとストロベリーとチョコミント…」
「そんなに…?」
今度は笑えもしないようだ。
どれにするか頭を悩ませていると、
「すいませーん。カップでダブル2つ。1つはバニラとチョコ。もう1個はストロベリーとチョコミントで。」
あっと言う間に健吾は注文を済ませてしまった。
「え、そんなに…いいの?」
「食べたいんだろ?今日だけ特別な。」
優しく微笑んだ健吾。
不覚にも一瞬、ドキッとした。
『ありがとうございましたー』
アイスを受け取って、店を出る。
食べながら近くの小さな公園に行き、ベンチに座った。
「おいしいねー!」
健吾のアイスもちょっともらったから、食べたかったの全部食べれたもんね!
私は超ご機嫌。
幸せな時間に浸っていた。
今先生に何が起きてるかなんて知りもしないで…。

