天使の涙に恋をした(仮)

純恋side



言い終わってハッとした。



言っちゃったよ、いろいろ…。
たまらず走り出す。



先生は固まったままで追いかけてこようとはしなかった。



学校から近い自宅まで全力疾走。
これまでこんなに走ったことがあっただろうか。



自室の扉を勢いよく閉めて、ペタリと座り込む。



「ハァ…ハァ…」



上がった息がなかなかおさまらない。



言うつもりはなかったのに…。



せっかくバレないように揺さぶってたのに。



全部無駄になった。



…ダメじゃん、自分でバラしちゃ。