すぐ隣の家に住む同い年の男の子。



橘 健吾(タチバナ ケンゴ)。



小さい頃から仲良しだったけど、高校が離れてから久しぶりにあった。



「どうしたの?」



私もベランダに出て彼に近づく。



「あのさ、明日学校終わったら買い物に付き合ってくんねぇ?」



買い物か…。



いい気晴らしになるかも。



「いいよ!健吾と出掛けるなんて久しぶりだなぁ。」



「そうだな、楽しみ!んじゃ、明日お前の学校に迎えに行くから。」



また明日、そう言って
約束だけ決まると健吾はすぐに部屋に戻ってしまった。



明日…。



明日も何かされるのかな…。



その夜は不安でなかなか寝付けなかった。