気持ちが通じ合ったのに、先生は全然変わらないから
歳の差とか、大人と子供の違いとか、いろいろ考えちゃってたけど。
こういう先生が見れるのは、彼女だけの特権だよね。
なんか、嬉しい…。
クスクスと笑っていると先生がしゃがんで私の顔を覗き込んだ。
「何笑ってんだよ…。」
「…っ……」
再び近くなった距離に固まる。
……思い出してしまった。
さっきのキス。
顔が熱い。
赤くなってるよ、絶対…。
私は俯いたまま、沈黙。
「なぁ、こっち見ろよ…。」
先生に顎を持ち上げられ、強制的に先生と目を合わされる。
「晴……。」
先生が妙に色っぽい声で私を呼ぶと、また顔が近付いてきた。
その意味を察した私は、素直に目を閉じた。
甘い時間の後に、残された大量の作業で地獄を見たのは言うまでもない。
でも、先生と一緒ならなんだって出来るよ。
これから私達に何があっても、乗り越えられると信じてる…。

